中学生からの作文技術を読んだ。そして、簡潔にまとめてみた。
作文とはなにか?
作文技術とは読む側にとってわかりやすい文章を書くこと。
日本語は世界的に見て特殊な言語ではなく、論理的な言語。非論理的言語など世界にはない。
かかる言葉と受ける言葉とは?
文はかかる言葉と受ける言葉で成り立っている。
文章の長さは、わかりにくさとは関係ない。
かかる言葉と受ける言葉は近いほどわかりやすい
(美しい水車小屋)の娘
水車小屋の(美しい娘)
かかる言葉の順序とは?
かかる言葉の順序には、4つの原則がある。
節を先にして、句をあとにする。
同じ節または句では、長い方を先にする。
長さが同じくらいのときは、大きな内容の方を先にする。
長さも大きさも同じ時は、前後の言葉の馴染み具合で配置を考える。
テンやマルのうちかたとは?
引用の「」は、正確に使わなければならない。
並列の例示には・(ナカテン)を使う。
ニューヨーク・タイムズ
ジョン・マイケル
あすか・れい など
マルのない文章は間違いの元になるので、必ずつける。
長いかかる言葉が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ。
語順が逆順の場合にテンをうつ。
筆者の思想としての自由なテンもある。
漢字の使い方。
漢字は多すぎても少なすぎても読みづらくなる。
漢字にするかかなにするかは、その前後で適当な方を選ぶ。無理に統一してはならない。
文章における漢字は分かち書きの役割も果たしている。
助詞の使いかたとは?
題目の「は」は書く助詞「が・の・に・を」兼務し、その題目としての役割がテンやマルを飛び越えることもある。
対照の「は」は、題目の「は」の後2つ目以降の「は」に出てくるのが普通である。
否定文で「は」が抜けると意味不明になるので、十分な注意が必要である。
までとまでにでは意味が全く異なるので、までにのいみのときは決してにを抜かさないこと。
接続助詞の「が」は、逆説員使う以外では注意して使うようにする。
「や」「と」「も」などの並列の助詞は、一つだけ使う場合は最初の単語につける。
無神経な文章とは?
結果的にわかりにくい文章と同じになってしまう。
紋切型(表現が古臭い)文章は、読む人をへきえきさせるだけではなく、この本質を見逃すことにもつながる。
繰り返しは読む人を不快にさせる。
ーして、ーして など。
読み手を笑わせるには事実を正確に表現することが効果的である。
体言止めは魅力的な文章にはなりにくい。
リズムと文体とは?
文章の「リズム」をよくするには、頭のなかで朗読しながら書くことを勧める。
文豪たちの「リズム文体」は、その書き出しに特徴が出ていることが多い。